ライブラリ定義リテラル

概要

C++11でユーザ定義リテラル機能が追加され、独自のsaffixリテラル記号を定義できるようになった。 C++14ではこの機能を用いて標準ライブラリで定義されているchrono, 複素数(complex), 文字列(std::string)を使いやすくするためのリテラルが定義された。

ライブラリ定義のユーザ定義リテラルはインラインネームスペースを用いて定義されており、以下のようになる。

namespace std{
inline namespace literals{
inline namespace string_literals{
basic_string<char> operator "" s(const char *str, size_t len);
basic_string<wchar_t> operator "" s(const wchar_t *str, size_t len);
basic_string<char16_t> operator "" s(const char16_t *str, size_t len);
basic_string<char32_t> operator "" s(const char32_t *str, size_t len);
}
inline namespacce chrono
}}

リテラルは::でスコープ指定せずに名前解決出来る必要があるため、usingディレクティブを用いる必要がある。 上記で示した例の場合では、以下のどれかを使用する。

using namespace std
using namespace std::literals;
using namespace std::literals::string_literals;

以下にライブラリに追加されたユーザ定義リテラルの一覧を示す。